毛髪は、丁度お寿司のかんぴょう巻と良く似ています。
表面の「海苔」の部分はご存知キューティクルです。
キューティクルは毛髪の最強の所で魚のうろこと良く似ています。
魚の頭の方から尾の方へ撫でると抵抗無くスーッと進みますが、
尾から頭の方へは抵抗感があり、引っかかって進み難いですね。
両手の一指し指と親指で毛髪をつまんで軽く引っ張ると
一方向へしか進みません。滑らない方向が毛根で、
滑ってゆく方向が毛先だと言うことが良くわかります。
さて、かんぴょう巻のご飯の部分にあたるのが毛皮質、
更にかんぴょうにあたる部分が毛髄といいます。
面積的には、毛皮質がほとんどを占めています。
この毛皮質は、タンパク質が連なって棒状の繊維となっている
それを主鎖(しゅさ)、その主鎖と隣の主鎖を繋ぐ
横の繊維を側鎖(そくさ)と言います。
その側鎖には3種類あり、弱い順に
水素結合・・・水分で切れ、感想すると再度結合
塩結合・・・アルカリ性で切れ、酸性で再度結合
SS結合・・・チオ・グリコール酸で切れ、
ブロムサンカリという薬で再度結合
となっております。
皆さんが感じられるこの事実は、寝癖がついた時、
水で髪をとかし乾燥させると寝癖が取れ、
強い寝癖で取れないときはアルカリ性のシャンプーで洗い
リンスをすると完全に寝癖が取れることで感じられます。
最強のSS結合は美容院でパーマを掛ける時に使います。
更に、毛髪の中の主鎖・側鎖の隙間に
タンパク質がびっしり詰め込まれています。
この間充物質(ポリペプタイト・通称PPT)が、
水分や色素等を含んでいます。
ですので、ここの色素によって、髪の色などが決まってくるわけです。
次回は、「理想的なシャンプーの選び方」です。