第1章は基本的なことでしたから、
難しくて面白くなかったかな? と少し反省しています。
第2章では、
「そんなの常識だよ」「知らなかった」
「へーそうなの」「今まで間違っていた!」
などいろいろな感想が出てくると思います。
また、第1章をもう一度読み直して見なければ、
良くわからなくなる箇所もあるかもしれません。
その時は、第1章をご参照下さい。
◆ ◆ ◆
それでは、「2-1.トニックは何のため?」にはいります。
美容室ではあまり使用されませんが、
理容室ではシャンプー後に必ずという位に
トニックを使用します。
ですが、何で使うのかわかっていない方も
多いのではないでしょうか。
そもそもトニックと育毛剤はどうちがうのか?
っと疑問に持っている方も多いかと思います。
大ざっぱに言えば、主成分と使用目的の違いです。
まず、トニックは一言でいって
「かゆみ止め、フケ止め」
と言えます。
シャンプーをして清潔になった皮膚は、
時間の経過と共に空気中等に
浮遊している細菌が付着しています。
「頭皮は足の裏より不潔だ」という人もいます。その理由は、
・細菌の繁殖に必要な温度がある。 ・細菌に必要な餌(新陳代謝によって 排出されたタンパク質)がある ・汗等の水分がある ・毛髪がかぶさり上から保護されている |
と、正に繁殖には最高の環境だからです。そしてどんどん
繁殖し活発に活動するため、かゆみが発生します。
そこから、「頭皮は足の裏より不潔だ」(本当かなぁ・・・)
と言う話が出てくるわけです。
そこで登場したのがトニックです。
トニックは簡単に言ってしまうと、
アルコールに防腐剤(サルチル酸、レジルシン等)
を溶かしたものです。
シャンプー後にトニックをふりかけると、
アルコールが爽快感を与えつつ頭皮を消毒して蒸発します。
頭皮には防腐剤が残り、
その後付着した細菌も繁殖出来ません。
頭皮は清潔そのもので、かゆみは出ません。
引っかかないのでフケも出ません。
おめでとうございます。
これでやっと目的の「かゆみ止め・フケ止め」となります。
しかし、現在の様に毎日洗髪の時代になると
トニックは必要ないのかなぁと考えてしまい、
理容店は何のためにふりかけているのかな、
と不思議な感じがします。