◆ はじめに ◆
ここから第3章にはいります。
だいぶ油が乗って来た感じがします。
と申しながら、筆者もはじめから大してない脳みその中身が
少しずつ枯れてきたのを感じます。
でも、皆様がお知りになりたいことはたくさんあるでしょう。
一方的にお話を進めていますが、何だか核心を突かず、
もどかしく感じていらっしゃると感じております。
勝手な事ばかり申しましたが、
「下手な鉄砲も数打ちゃ当たる」の言葉どおり、
そのうちあなたの疑問にズバっと来ることを
期待しながら、お付き合い下さい。
◆ ◆ ◆
3-1.リンス、ヘアコンディショナー、トリートメント、ヘアパックの違いと正しい使用法は?
表題の4品とも、シャンプー後に使用されるものですが、
どのように使用するか、どれを使用するか
ご理解していらっしゃらない方がほとんどだと考えます。
今からそれについてお話します。
第1章(1-4と1-5)にシャンプーについて、及びリンスについて
色々とお伝えしましたので、ここでは細かいところは省略します。
残り3品のヘアコンディショナー、トリートメント、
ヘアパックは後者ほど中身が濃くて、
価格が高くなると考えていただければOKです。
第1章(1-4と1-5)に記載しましたが、
どのようなシャンプー剤を使用するかにより、
その後の処理剤を使用するかが決まってきます。
アルカリシャンプーのみご使用の方は、
必ずリンスをご使用下さい。
ツーシャン(第1章の1-5参照)にPH6以下の
シャンプーをご使用の方で、傷みの少ない髪の方は、
ヘアコンディショナー(以下 ヘアコンデ)をご利用下さい。
髪が傷んでいて、アルカリシャンプーをご使用の場合は
トリートメントをお使い下さい。
(ヘアコンデ以上の処理剤をご使用の場合リンスは不要です)
ひどい傷みの場合はヘアパックをおすすめします。
(ですがヘアパックをお使いになるくらいなら、
ツーシャン用に酸性シャンプーをお買い求め下さい)
理想的な2種類のシャンプー(ワンシャン、ツーシャン)
をお使いで、あまり傷めてない方はヘアコンデで充分ですが、
ポーラスヘア(ぬれるとペタペタになるほど痛んだ毛)状
の場合は軽度でトリートメント、
重度の場合はヘアパックの使用をオススメします。
さて、その使用法は『ほとんどの人が間違っています。』
シャンプー後に頭頂部から毛先に塗りつけ、
5~10分経過したら流して終わり・・・ではないですか?
喜んでいるのはトリートメント等の製造メーカーだけです。
正解を申し上げましょう。
トリートメント等の主役、PPT(間充物質)をほしがっているのは、
頭皮から出て何年も経過し傷めつけられた毛先です。
まだ外に出たばかりの根元は健康そのもの、必要ありません。
頭髪が長ければ長いほど毛先はポーラスヘア状です。
PPTが抜けた所はすき間だらけ、先程のシャンプーで
水分をたっぷり吸っていて、そこにいくら高価なトリートメントや
ヘアパックを塗っても、お腹いっぱいで吸収しません。
はじめにすべきことは、
両手の指や手の平を使って、毛先を重点的に、
ギューっと思い切り水分を絞り出します。
それから両手にトリートメント等を取り出し、
傷んだところに塗りつけます。10分も置けば充分です。
どんどん頭髪の中へ吸収されていくでしょう。
だってお腹ペコペコのところへ入り込むご馳走ですもの・・・
処理剤はもったいがらないで、充分すすぐ事がベストです。
でも、このように再注入したPPTは、
毛髪が生えた時のPPTに比べて弱く、長持ちしません。
そのため、いかにPPTを抜かないよう、
ヘアカラーやパーマのとき、
神経を配るかが大切になってくるわけですし、
必要悪とわかりつつおしゃれされた場合は、
その後の正しい処理(シャンプー、処理剤、処理の方法)
に充分な気配りが必要です。
いずれにしても、傷めて手当するよりも、
傷めないことに充分な気配りをするのがベストだと考えます。